指  先

  続けて批判したい人が3人いた
  「小説家」と、「国民のプリンセス」と、「スラムの聖女」と

    共に女性だったが、(それでなくてもまとまらない)
    言葉がまとまらなかった
    批判することで導きたい結論は同じなので
    結論だけ書ければと思う

飢えで死にいたる時代でなく
受けようと思えば病いの治療が受けられる時代があるとして
マルクスの時代の「階級」は
戦いとしての消滅でなく
一般市民という範疇に納まる(納まっている)のではないか

  知を売る人や、権威を継ぐ人や、聖なる人は、
  あるいは
  資本家とか労働者とか言う人は、
  一般市民に納まるのではないか


マザー・テレサに多くの人が「愛」を受けたとする
「死を待つ人」にかけた「彼女の言葉」や
「見放された人」にふれる「彼女の指先」は

「彼女の愛」ではないか


* 1997.09.06 マザー・テレサ死去
次へ