1 と 0         

※※※ 誕生 ※※※
  私にとって私が生まれる前
    私は無かったと仮定する
       0→1

  他人にとって私の誕生は
  二人(私の場合、父と母だが)の関わりによった
       1+1=1 (1≠1≠1)
    それぞれの 1 は、それぞれの 1と1 の関わりにより
    それぞれの 1 は、それぞれの 1と1 の関わりにより・・・
    遺伝子のデーターは古代へさかのぼる

※※※ 膨張 ※※※
  私は無数の 1(細胞) の分裂や生滅を繰り返し
  膨張(成長)した

    私の体は 30倍 に膨らんだが
     私は 30 になれなかった
       1×30=1
       
※※※ 停滞 ※※※
  髪の黒さは、白さが目立ちはじめ
  歯の痛みは、銀色の金で埋められた

    父は死の前、化膿した足を切断したが
    父は 0.8 になれなかった
       1−0.2=1

※※※ 消滅 ※※※
  他人に昨日と明日があるとして
  他人にとって私は
    1 として蘇るかもしれないし
    0 として忘れさられるかもしれない
       1=1 or 0

  私にとって私は
    むらむら立ち上がる性や
    月々に血を流す性が
    他人にふれる「指先」が
    灰(土)になることを了承できるとすれば
    私 は 0 になると了承できないだろうか
       1→0
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