時代の契機 敗戦          

  敗戦が迫る中
    北方の島々へ侵攻した社会主義国は
    戦勝国の権利として暮らしの土地を領土とする

  絶間ない投下で暮らしの街並みを焼け野原にし
  一瞬の光と風で暮らしの広場を廃墟にした民主主義国は
  なぜ敗戦国の、残る暮らしと言葉を取り上げなかったのだろう

  侵略されているアジアの国々へ兵を派遣した国の指揮官は
  侵略という名の罪で処刑され
  責任を全うされる方は、、人々の命を乞う

    私は昭和28年・1953年に生まれた
    飢えで死に至る時代でなく
    受けようと思えば病の治療が受けられる時代を暮らした
    私にとっての時代の契機だ
    給食に出るコッペパンと脱脂粉乳が好きな小学生だった

最大の人民を有する共産主義国の指導者は世界の覇権を目指し
最大の資本を有する資本主義国の前(次期)大統領は自国ファーストを繰り返し
最大の領土を有する社会主義国崩壊後の権力者は復活をかけ暮らしの街へ侵攻する

  敗戦が迫る中
    ゼロと名付けられた戦闘機は
    八紘の空に舞い上り
    一宇の海に砕け散る
    

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